こんにちは、代表の大西です。
省エネ省エネと、耳にタコができる時代になっています。
世界的に省エネルギー政策が広く展開されていますが、費用対効果の観点で行くと、
大変に効率が悪いんです。省エネするためにはお金がかかる。そのあたりを少し紐解
いてみましょう。
皆さん、コージェネレーションシステムという言葉に、聞き覚えは有るでしょうか?
身近なところでは、実は我々が日頃乗っている車にも、この技術はごく一部で使われ
ています。
エンジンを回せば、動力として運動エネルギーを取り出せます。しかし、エンジンの
ような内燃機関は、実は燃料の持つエネルギーの30〜50%ほどしか動力として取り出
せておらず、残りは「熱エネルギー」や「機械的損失」であり、動力には関係ないも
のなんですね。
これはもったいない、、、というわけで、「機械的損失」の方はどうしようもないと
して、冬場の車の暖房は、「熱エネルギー」を回収し温まった冷却水を、熱交換器を
通して車内の暖房に利用しています。冷却水の冷却もできて、とても画期的なシステ
ムですね。具体的な構造は、ここでは省略しますが。
画期的で喜んだのもつかの間、もしエンジンがガス欠して止まってしまったら、どう
なりますか?ご想像の通り、冷却水の循環が止まるので、熱交換器内の冷却水の温度
が下がってしまった時点で、暖房は効かなくなります。
かつて家庭用システムにもこのコージェネを利用したものはありました。(今もある
のかね?)
ガス給湯器の排熱を、床暖房や空調に利用するというものですね。こういうシステム
があるから、暖房いらんじゃないか!と思った方、要注意です。
給湯器がトラブったら、真冬はおうちの中は冷蔵庫(地域によっては冷凍庫?)にな
りますよ。
そう、このコージェネシステムは、絶対といっていいほどバックアップが必要なんで
す。家だと、このバックアップに該当するものは、「エアコン」です。いや、結局エ
アコンいるんかい!と思った方、大正解です。コージェネにお金を使い、さらに通常
通りエアコンも取り付けないといけない。これこそがコージェネの弱点なんです。気
になる方は、是非ご自身でいろいろ調べてみてください。
細かく記載すると長くなるので、もろもろすっ飛ばした記事になり恐縮ですが、結果
的に私の感想としては、電気エネルギーがなんだかんだ理にかなっているんですよ。
なので、太陽光発電は画期的だなと。我が家も、太陽光発電と蓄電池併用システムを
導入していますが、省エネという観点はこれが一番です。
が、しかし!初期導入コストが半端じゃないので、費用対効果は最低です。そう、省
エネとは常に「お金」と相対することであり、これの両立は全く持っていまの世の中
では実現不可能です。それなのに、太陽光を売る側は、売電収入があるので、電気代
がお得になりますよ!というお決まりの売り文句で売ってきます。省エネ効果は間違
いないので、売るのは構わないのですが、「長い目で見たらお得」みたいな売り文句
は必要ないと思いますよ。もっと言うと、電気代は、電力会社の利益追求体質により
上がる一方。電気代高騰の背景には、一般の方は知らない方が良いくらいエグい理由
があるんですが、それはまた後日の記事にしましょう。
結局のところ、省エネするにはお金がかかります。そのデメリットを国民にうまく伝
えることができない国の対応には憤りを感じますが、国家を批判するためのブログで
はありませんので、単なる個人の感想として見られてくださいね。
おまけ
ここ2日間、淡路島→大阪→高松→北九州→山口という爆弾スケジュールで移動して
まいりました。移動中、タイヤのバーストを起こしているトラックや乗用車を、合計
8台も見かけました。特に中型トラックが多かったような気がしますが、何がやばい
かというと、バーストしたタイヤは高確率で本線上に残留します。これによる二次被
害の可能性は極めて高いと感じました。オートバイなんかは、こんなもん引っかけた
らリアルに命の危機です。
車について、日々の日常点検や定期的な消耗部品の取替を行うことはドライバーの義
務です。弊社はこういうコストに対しては絶対に惜しみません。自分自身や仕事に影
響が出るのも問題ですが、何よりも全く関係のない第三者を危険に晒す行為は、スト
レートに言えば〇人未遂です。皆様、取り返しのつかない事態になる前に、きちんと
整備をすることを、強くお願い申し上げます。