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VPNサーバー導入、工務管理事業へ向けて 山口県 船舶修理 工務 監督

こんにちは、代表の大西です。

珍しく自社アピールをさせていただきますが、このたびBCPの一環として、VPNサー
バーを設置いたしました。

これにより、自社の宝ともいえる膨大な工事記録を安全に保管でき、また常時バック
アップしていますので、データの紛失や破損リスクも低減されます。と、いうのは表
向きの話で、そもそもは、出張先にSSDを持ち歩きたくなかった、というのが事の発
端です。空港でのフライト待ちの時にPC作業をすることも多いのですが、SSDたった
一つをUSB接続するひと手間が無くなるだけで、こんなにも快適になるものかと、
ミーハーのごとく感激してしまいました。お客様から大切なデータをお預かりするこ
ともありますので、これからはより安心して保管することができます。

実は弊社がこのハード面、ソフト面両方に注力するのかと言いますと、これから注力
していく「船舶工務管理」という事業に関連しています。

この事業の概要について公開させていただくのは10月30日に福岡で開催されます、船
舶管理者の皆様向けに開催されるセミナーになります。船舶の保守整備をとりまく
ヤード(ドック)不足、整備従事人員不足の問題は、経済産業省はもとより、国土交通
省においても懸念されている昨今、国土交通省は「舶用機関整備士制度」というもの
を取り入れ、まずは国交省内での人員削減に乗り出しました。これは、船舶検査官の
人材不足とスキル不足を補うため、検査官に変わり、この舶用機関整備士に船の検査
の一部についての品質保証を委ねるというものです。いうなれば、自動車工場におい
ては、指定工場であれば「車検」にかかわるすべての手順が、検査官の立会無しに完
了できるというこの制度と同じです。「認定工場」とは異なります。

人口減少に歯止めがかからない日本国内において、行政内ではいろいろと工夫を凝ら
しているようですが、第一線を担う「現場」では、誰かにゆだねる、、、なんてこと
は出来ません。そんな中、弊社は施工に際し、全員をプロで固める必要はない、とい
う理論の元、全くの多職種の方に応援として従事していただくような、即席チームを
構成することは多々あります。ちなみに私は、現場に一人で出向くことも多いのです
が、現場に行けば、決して一人で仕事をしているわけではありません。核となる作業
は、全体の仕事の約半分で、残り半分は、作業服と安全靴さえ着用していれば、意外
にも誰でもできる作業はたくさんありますので、乗組員の方に協力いただいて、結果
として低コストで工事を遂行することもしばしば。

船舶工務管理の事業は、船に重大なトラブルを起こさせないための整備プランニング
を立てることに始まり、実際の現場で限られた人数でも確実に目的を達成できるその
人選手法まで、幅広く対応し、そういった裏方で船の安全航行を支える事業と言って
も過言ではありません。

代表挨拶にも記載させていただいておりますが、船舶の修理や整備の需要は、整備士
というサービス供給量をはるかに超越した状態にあり、さらにこれから人口減少のあ
おりを受け、整備士人口が減少してしまっては、私たちの子供たちの時代にはより大
変な事態が起こるのではと憂いています。私はこの事業を通して新しい船舶の保全の
在り方を、現役中に成し遂げたい、そんな思いが日々募っております。

一方で、船の自動化に対する研究開発はどんどん進んでいます。大手メーカーや大手
造船所がタッグを組み、それはアイサイトさながらの安全航行に向けた取り組みや実
験は、世界はもとより日本国内でも多数の成功例が報告されています。しかしなが
ら、船は車ほど耐用年数も長くなく、その故障確率は、絶対数こそ多くはないもの
の、比率としては自動車の比じゃないほど高いのが現状です。修理や整備の自動化に
は限界があることは明らかであり、仮に現代の職人が整備士の仕事を自動化できたと
して、その基盤となる技術はどう次世代に継承していくのでしょうか。言ってしまえ
ば、技術が継承されることはなく、どんどん機械頼りになる一方です。

これは有名な話ですが、現代技術を持ってしても、月に行くことは容易ではない。当
時の技術が継承されていないため、だれもアポロ11号を再建する発案ができなのだと
か。

※実は月に行っていないのでは?という見解はここでは無しでw

船の現場にかかわる仕事は決して楽なものではありませんが、この仕事の魅力、それ
はやはり社会において重要な仕事であるという誇りを、国をあげて広めていきたい。
そんな夢物語を実現しようとする人間が、一人ぐらいいたっていいでしょう。

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