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学歴社会の実態   山口県 船舶修理

こんにちは、代表の大西です。

高卒44%
短大/高専卒16%
大卒以上23%(国立21%/私立74%)
※この数字は10年ごとに更新されるものです。

会社の中で、「高卒以上」「大卒以上」という募集要項を見たことがある方は多いと思います。採用後の即戦力として定義されていると思われがちですが、実態は全く異なります。

まず、大卒だろうが高卒だろうが、会社に入れば皆、素人です。それぞれが適切な教育を受けて初めてプロとして働ける訳ですね。

ではなぜ職種によって学歴条件を設けるのか。

これは中小と大手で違いがあると思いますが、主に採用時の選考の手法が影響しています。

大手の場合、まず選考の基準として定めやすいというところが大きく、採用に関して大きく的を絞れるということがあります。先の表の通り、大卒と定めた時点で23%に絞ることができ、国立大学に限定すると、さらにその中で21%に絞れる。結果として国立大学卒に狙いを定めると、全体として4%まで無条件に絞り込むことができる。
この中で、優秀な人を選りすぐりたい企業の思いがあるわけですね。

続いて中小企業の場合ですが、中小企業は割と「高卒以上」と定めているところが多い印象です。
これは、少しでも多くの人に応募してもらいたいという意図があります。大手のように、放っといても応募が来るわけではありませんので、採用に必死なんですね。なので、ある意味、なんでも有りで、入ってから頑張れ的なイメージです。

もとい、うちのような極小企業の場合、新卒採用など夢のような話ですが…

さて、実際に就職したらどこに配属されるのか。
これは一般的な例ですが、表現は違えど概ね「総合職」と「専門職」に大別されます。前者は大卒以上を求めていることが多いです。

JRなんかが良い例で、運転士を生涯現役でやりたい場合は専門職となり「高卒」での採用が多いのですが、大卒で入社すると、総合職採用となり、運転士にはなれるのですが、期間は割と短く、その後は陸上で司令やダイヤ調整、運行システム導入や保線計画の立案、もう、私も深くまでわかんないですが鉄道を支える様々な仕事をする立場になります。
もはや鉄道とは別の事業になるかもしれません。
※鉄道会社は、案外鉄道以外の不動産や観光業などに力を入れている実態があります。

これがいわゆる「キャリア採用」です。

キャリア採用は、組織図的に上の方に行くことが可能なポジションです。もしかすると、社長とかになれる可能性もあります。

では、なぜキャリア採用(総合職)は大卒が多いのか。それは、特に国立大学卒は、公式の学会などでの発表経験、論文の作成経験などが高く評価され、それは対外的なビジネス面の基礎を持ち合わせている、という判断をされるからです。

このあたりはまた次回書くことにします。

総合職とは、会社の「運営」に直接関与する

専門職とは、会社の「サービス」に直接関与する

こういうまとめて、一旦締めておきましょう。

おまけ

だだ今、新造船の海上試運転に乗船中です。
着工時はただ置かれていただけのエンジンが、ガンガン回って船を動かしています。船の大きい小さいに関わらず、この瞬間はいつもワクワクしますね。

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